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2008年01月24日

日記: 継続と情感

 先日遺品整理のときに、おじいちゃんとおばあちゃんの日記がごっそり出てきた。座り込んで読んでいたら、仕事しろ、と怒られたので、そっくり自宅へ送ることにしたのだが、それが今日届いた。
 おじいちゃんは正規(まさのり)という名を体で示した人で、死ぬ直前まで20年近く毎日日記を書いていた。一日たりとも抜けていない。
「6月17日(水) 曇 19度 テニス3ゲームする おもしろい 農協で10万 育子から荷物が着いたと電話」
 という調子。単なる日録とはいえ、20年とは頭が下がる。残念なことにその勤勉な血はどの子供にも遺伝しなかったのだが。
 いっぽうのおばあちゃんは、色んな手帳にちょこちょこ書き散らかして、ちっとも続かない。1月の日記は豊富にあるが、次第に尻すぼみ、突如10月あたりにぶわっと書いて、また止める。さもありなんで可笑しかった。それでもおじいちゃんと違って、情感を綴ってあっておもしろい。
「先日遣った米一俵のお礼といって誰々さんがイモ三つ持ってきた。なんとも、なんとも、いいようがない」
「心の不調は身体の不調につながる。命が細る心地」
「ひとりで歩くのもいいが、隣に誰がいればなおよしと思う。でもやはりひとりが気楽か。などと思いもって歩くのが楽しい」
 わたしがお世話をしていたおばあちゃんと重なるようで重ならないようで、とても不思議な気持になった。日記を盗み読んだりして空の向こうで怒っているやもしれないが、死んだ人のことは知らないわ。
 これを読んでいる方の中にも、ブログをされている方、多くいらっしゃると思うのだが(人のブログ読むの好きなので是非知らせてください☆shioshioring@gmail.com)、日記ごときでも書くのは手間が要ると思いませんか。わたしの場合、目標は、日記30分、カタカナは着想・調査まで含めて一時間半、合わせて二時間以内、としているのだが、現実には越えてしまうことも多い。とはいえコーナーを分けたことで、以前よりも効率はあがったと思う。両方合わせて一時間以内で仕上げられれば、もっと気軽に更新できるだろうに、まあそのためにはたくさん書くしかないのだろう。頑張ろう(趣味に関してはえらく真面目だ)。
 今日はシューベルトのソナタの譜も買った。先日のだめを観ていて、気に入ったため。母は「千の風になって」のフルート譜を買っていた。伴奏をしてくれ、というのでしてあげた。死んっでなんかいませ〜ん、の死んっでなんか、の部分が何度教えても吹けなかった。彼女のリズム感の問題が大きいけれど、唐突なんだよねメロディー自体も。

投稿者 shiori : 13:36

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