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2008年01月14日

日記: バブル

 去年の秋にハードディスクレコーダを買って、あまりにも便利なのが嬉しくて、テレビをたくさん観るようになった。年末年始も録り溜め鑑賞に追われて過ぎてしまった感じだ(のだめとすべらない話と格闘技と……)。これまでの人生を振り返ると、頭が悪くなるくらいテレビを観る時期が7年に一度くらいあって、今はそれなのかもしれない。時間がもったいないので早く終わってほしい。今日は『バブルへGO!』という邦画まで観てしまった。広末涼子が1990年にタイムスリップする話である。生々しく覚えているけれど断絶感のある昔、という時代設定が絶妙だし、阿部ちゃんも好きだし、なかなかよかったなり。
 1990年といえばわたしは高一で、学校の勉強に全然ついていけず不貞腐れて、髪を脱色したりディスコに行ったり酒を飲んだり、色々と可愛らしかった時期である。洋楽はダンスミュージック全盛期、ボビー・ブラウンにジャネット・ジャクソン、ディスコに行けば必ずヴォーギングタイムがあって、わたしはそういうのと並行してニール・ヤングやツェッペリンをしみじみ聞いていた。中原中也も太宰治もその時期に読んだ。オールナイトニッポンを聴きながら三次方程式を解き、セックスってどんなだろうと夢想していた。闇鍋のような時代である。
 カラオケはボックスではなくパブが主流で、備え付けの紙切れに歌いたい曲を書いて提出すると名前が呼ばれ、知らない客もいる中ステージに立って歌う仕組みだった。私が生まれて初めて歌ったカラオケは、中村あゆみの『翼の折れたエンジェル』。最初から最後までファルセットで歌い上げた記憶がある(それしか歌唱法を知らなかった)。不憫に思ったのか、お店の黒服のお兄さんがタンバリンを叩きながら「もっとお腹から、大きな声を出して!」と励まし続けてくれた。あのお兄さん、今、何をしてるだろうか。
 わたしの父は公務員だったので、羽振りがよかった覚えもないけれど、あの時代の雰囲気を思い返すと、やはり社会全体のテンションが高かった気がする。眉毛を太く描いて、肩パッドを入れて、髪を膨らし、大きなゴールドのイヤリングをぶら下げて、おそらく国民が共同幻想を抱くことのできる最後の時代だったのだ。
 ところで、風邪薬CONTACのMr.CONTACと民主党の小沢代表はそっくりだと思うのだが、いかがか。
DSC00680.JPG
 札幌のカラスたちは帰る山がないのか、毎晩こうやって繁華街の街路樹をねぐらにしているようなのです。ナイト・シャラマンの映画みたい。

投稿者 shiori : 00:45

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コメント

DVD/ハードディスクレコーダー、4年前くらいに買ったんだけど、
ハードディスクの中身がほぼ一杯になってしまった。

最初、基本的にはハードディスクに録画して、
どうしても残しておきたい番組だけDVDにダビングすることにした。
ハードディスクの方はどんどん消して使えば良いや、なんて思ってたけど、
結局、DVDに焼いたこと1回も無し。
そもそも、録ってもほとんど観ないんだよね…。

おかげでハードディスク内には、前回のワールドカップの試合とか、
何期か前の朝の連ドラとか、どうでも良いものが散乱して、
ゴミ箱そのもの。

2011年の地上波デジタル放送開始まで、
TVもレコーダーも買い換えるつもりはないので、
今年は一生懸命ゴミ掃除してゆこうと、年始に誓った次第。


容量が大きいのを買ったほうがいいと友人に助言されて
500GBのものを買いました
が、わたしの場合ちゃり夫さんの逆で
うち495GBが常に空いている状態です
我が家は地上波しか映らないので
おそらく録りたい番組が圧倒的に少ないのだと思います
サッカーの試合というのはつくづく
結果を知ったあとに観る気にならないものですねえ

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