2008年01月08日
カタカナ: ノズル nozzle
整然とした家で新年を迎えるのは確かにいいものだけど、能率を考えると、年末は決して大掃除にふさわしい時期ではないと思う。第一、寒すぎる。こう寒くてはなかなか腰も上がらないし、始めたら始めたで着ぶくれて動きが鈍い。水も冷たい。極力触りたくないから作業におざなりになるし、油汚れの浮きが悪く、余計にこすらなくてはいけない。海外の大掃除事情を調べてみると、大掃除はするけれど時期は決まっていないと答える国が多く、だよねえと思った。日本だとゴールデンウィークあたりが最高の掃除日和なのではないか。今年はそうしてみようかしらん。とかいって、いざ五月になったら、しない理由を並べ立てて年末に持ち越すことになるのだろうが。
ところで。掃除関連の言葉には語源不明なものがわりと多い。例えば、ノズル。掃除機のさきっぽのあれだが、これはnozzleといって、nose(鼻)から派生した言葉である。掃除機の鼻、というわけだ。ではサッシはどうだろう。アルミサッシ、断熱サッシ、樹脂サッシ、窓枠をさす言葉だが、表記はsash、仏語の枠(chassis)に由来している。バケツは英語のbucketが訛ったもの、ブラシもbrushが訛ったもの、塩素系漂白剤のハイター(heiter)はドイツ語で「晴れた、済んだ」を意味している。
ドイツと言えば、ドイツ製の掃除用具には優れものが多い。掃除好きに加え合理性を追求するのが好きな国民なんだろう、東急ハンズへ行くと、ドイツ生まれのほうきやらブラシやらクロスがたくさん売られている。なんといっても代表格は激落ちスポンジシリーズ。最初に使った時は本当に感動した。茶渋だって水垢だってお茶の子さいさい(久しぶりに使ったな……)、液剤要らずでエコ偏差値も高い。ちなみにスポンジ(sponge)とはギリシャ語で「海綿」のこと。
投稿者 shiori : 14:34