しおりの吠えたガール＠鬱屈ナイト

　少し前の話だが、万歩計を買った。電器屋へ行って驚いたけれど、最近は数値を記憶するのとかカロリー計算してくれるのとか、実に様々な万歩計があって、中には1万円以上するものもあったが、私は毎日何歩歩いているのか興味があっただけなので、もっともシンプルなタイプを購入した。以来腰まわりにくっつけてちゃかちゃかやっているわけだが、よく言われる一日10,000歩というのは案外難しい数字であることがわかった。とりわけ私のようにぐうたらな生活をしていると、4,000歩いかない日もある。意識的に歩いて8,000歩（約4キロ）、半蔵門から市ヶ谷経由で神楽坂まで歩き、その後渋谷をうろうろした日でも12,000歩しかいかなかった。本人は50,000歩くらい歩いたつもりだったのでがっかりだった。不思議と数字が大きいと充足感があって、いいことをしたような気になるんである。それで今日、試しにステップのレッスンでつけてみたら、なんと8,000歩だった。一時間で4000段の階段をのぼっておりた計算になる。永田町駅の長い階段をざっと40往復。うひょ（嬉しい悲鳴）。それでも歩くのは楽しい。どういう効能か知らないが、音楽を聴きながら早足で歩いている時が一番リラックスできて、いい考えが浮かぶように思う。民家の庭先を眺めるのもよし、普段は通らぬ道を行くもよし、家に帰る頃には前向きで明るい気持になっていて、万歩計の数値も上々、気分よくビールが飲めるというもの。