2007年11月01日
カタカナ: カレー curry
日本人はカレーと聞くと、あのどろっとした褐色のルーをご飯にかける料理を思い浮かべるが、実のところ、本場インドにああいう食べ物は存在しない。彼らは数種のスパイスを混ぜて味付けする料理全般をカレーと呼んでいて、その一部がヨーロッパを経て日本に伝わり、日本風にカスタマイズされたのがあのカレーということらしい。だからカレーをカレーと呼ぶのは、外人は全員アメリカ人だと思うようなものだ。本当か。カレーとはタミル語で「飯に風味を添えるもの」という意味。ちなみにルー(roux)とは小麦粉をバターで炒めたものを指す。仏語の赤(rouge)と同語源。
まあしかし日本人のカレー好きにはインド人も目を見張ることだろう、学校であれ宿屋であれ介護施設であれ、決めゼリフならぬ決めメニューはカレー、カレーライスさえ出しておけば誰も文句は言わないのである。そういうメニューって他にちょっと思いつかない。また、カレー味の商品というのも必ずヒットする。カレーうどん、カレーパン、カレーラーメン、カレーコロッケ、カレー味スナック、先日カレー鍋というのを食べに行ったけれど、これもまた実にカレー的な病みつき感があった。ではカレー風味の酒というのはどうだろう。と思って調べたら既にあった、カレーカクテル、カレー焼酎(グラスの縁に塩を塗る要領でカレールーを塗るとか)。
投稿者 shiori : 11:15