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2007年11月24日

カタカナ: クリップとホッチキス clip and hotchkiss

 紙を綴じる際に使用する文房具でもっとも簡便なもの、というとゼムクリップ(gem clip)だろうか。針金をU字のダブルに曲げたあれである。使うにつけ合理的な形状だと感心するのだが、注意深く見ると滑り止めがついていたり丸みを帯びていたり、いくつか種類があって、ものの本によればそれぞれ別個に商標登録されていて、ゼムクリップというのはその一種ということ、針金を曲げるマシンを作ったイギリスのゼム製造会社にちなんで命名されたそうだ。ふむ。
 クリップも便利だ。ゼムクリップで束ねられるのはせいぜい10枚だが、クリップだと30枚くらいはいける。形状は大きく分けて二種類、ダブルクリップ(ターンクリップ)といって柄の部分を折り返すタイプと柄に穴の空いた目玉クリップである。紙にとどまらず、使いかけの鰹節パックだとか留めておくのにも使えて重宝している。クリップ(clip)とは古英語で「抱きしめる」という意。
 もっとしっかり留めたいとなると、クリップでは心もとないので、穴を開けて綴じることになる。ポピュラーなのはホッチキス(hotchkiss)。兵器発明家のホッチキスさんが銃弾の装填をヒントに発明したというのは有名な話である。音と手応えが魅力的な道具で、好きな文房具のひとつ。
 パンチで穴を開けて綴じる方法もある。古典的に綴じ紐を使う手もあるが(意外に便利)、ファイリングするのが普通だろう。ファイル(file)とはラテン語でのfilum(糸)が語源。
 紙に穴を開けずにしっかり留めたい時には、ガッチャックという文房具がたいそう便利である。クリップとホッチキスを合体したような道具で、ガチャ玉と留め具を装填して押し出して使う。60枚くらいはゆうに束ねられるし、玉を外しても紙に痕がつかない。玉も繰り返し使える。少々値が張るのが難点か。
DSC00443.JPG

投稿者 shiori : 16:48

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