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2007年09月23日

カタカナ: ラジャー roger

 了解を示す英語で日本語化しているのは、オーライとオーケーである。オーライはall right、ではOKは何かというと、発祥は19cアメリカのボストン、起源は諸説あるようだが、all correct、を、oll korrect、とスペルミスしたのがそのまま定着した説が有力らしい。わかったようなわからないような話だが、その後南北戦争によってアメリカ全土に浸透し、二つの世界大戦を経て世界中で使われるようになった。ちなみに対にして使われるNGはno goodの略。
 ラジャーというのもある。ヒーローもののアニメや飛行機の登場する映画で「ラジャー、オーヴァー」と言うのを耳にするが、これはそもそも無線用語である。無線通信が始まった当初は環境が悪く、聞き間違いを防ぐためにフォネティックアルファベットを使用していた。ロンドンのL、ハワイのH、というやつだ。それで「received&understood(了解)」の頭文字Rのコードが人名のRogerだったため、簡略化して「roger」と言うようになった。
 アイアイサー、というのもある。綴りは、aye,aye,sir、こちらは船乗り用語。ayeとは古い英語のyeaが訛ったもので、yesやyeahと同じく「はい」という意味である。sirは目上の人への敬称なので、日本語の「かしこまりました」に近いだろう。私はこのアイアイサーを聞くと、船のマストに猿がよじ上っている光景が浮かぶ。「ア〜イアイ、おさ〜るさ〜んだよ〜」の歌と混同しているのだ。間違いない。
 ところで船乗り用語といえば「おも〜か〜じいっぱい、と〜りか〜じいっぱい」というのがある。これは面舵(右)取舵(左)を目一杯回せ、という意味の日本語だが、その後ろにくっつく「よ〜そろ〜」も実は日本語である。漢字で書くと「宜候(ようそろ)」、つまり舵の必要はなくまっすぐに進めという意。宇宙戦艦ヤマトを観て口真似された方も多いのではないでしょうか。

投稿者 shiori : 12:56

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