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2007年09月12日

日記: 水族館とポルトガル

 品川水族館。雨降りの平日だから空いていると踏んでいたら、幼稚園の遠足やら老人会の集いやら障害者の校外学習やら、思いの他ごった返しているのだった。5歳児100人が一斉に喋るのだから、そのかまびすしいことったらない。魚たちもぎょっとしたとか。うふ。中にはおもらししている子もいて、先生たちは大変そうだった。
 魚類は食べる専門で、飼う趣味も釣る趣味もなく、いきおい名前もほとんど知らない。知らないとおもしろくない。ということで、魚類の水槽は素通りしてペンギンとアザラシを見物。ペンギンは言わずもがな、アザラシも愛嬌があってなかなか可愛い。すっとぼけた感じもいい。だいたいがのんびりしていて、アシカに比べると動きがずいぶんのろい。石のくぼみに頭を突っ込んだままオブジェのように直立しているのもいた。
 そしてお目当てのイルカショー。もうイルカたちがけなげすぎて泣けてきた。あんなに言う事を聞かせていいのだろうか、同じ哺乳類として。子供でも動物でもちっとも言う事を聞かないのは腹立たしいが、お利口さん過ぎるよりはずいぶんましな気がする。近くに寄ってみると、穏やかで賢そうな目をしていたので、余計に切なくなった。
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 そして最後にサメを鑑賞。どうですか。この冗談みたいに凶暴な顔。私の感傷も一瞬でぶち壊されたのだった。
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 夜はポルトガル料理を食べに行く。あえてその特徴を説明すれば、魚介の出汁とジャガイモとパクチー。見事、すべての料理にパクチーが入っていて、パクチーが入ると全部がパクチーになるので、要はパクチーなのだった。美味しいのだが、沖縄料理に似た「味一感」があって、5年に一度食べればいいかなというのが所感。スパークリングもワインもなかなか美味。
 トイレに昔のポルトガル代表の写真が貼ってあって、ああ、ルイ・コスタ(投げキッス)、と思った。今はクリスチャーノ・ロナウドの時代だが、確かに彼はファンタジスタだけれど、わざとファウルをもらおうとするところや少し意地汚いプレイが鼻につく。彼に比べると、技術は落ちるが、ルイ・コスタは本当に愛すべき選手だったと思う。

投稿者 shiori : 12:44

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