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2007年08月21日

日記: 入院四日目

 病院の朝は早い。6時には看護士が体温と血圧を測りに来る。お腹の痛みは驚くほど軽くなった。入院した当初は足を曲げても響くほどだったが、今はもう普通に歩ける。あとは食事を摂って異常がなければ退院とのこと。
 病状が良くなるにつれて手持ち無沙汰になってきた。今日は風呂にも入ったし、食事は上げ膳据え膳だし、昼寝はし放題だし、皆が一生懸命働いている時にこんなことでいいのかなどと考えたりした。自宅で同じことをしても何も思わないくせに。とにかく暇が良くない。暇だとろくなことを考えない。
 これは入院してみて初めて実感したことだけれど、入院の基本姿勢は「待つ」ことだ。病状が快方に向かうのを待つ、食事の時間を待つ、見舞客を待つ、医者の回診を待つ、看護士のチェックを待つ、消灯を待つ、ブラブラブラ。患者は寝台に寝て養生する以外にすべきことはない。自分の役目は病院の外に置いて来てしまったからだ。この絶対的受け身の状態が結構効く。ボディブロウのようにじわじわと心を蝕んでいく。
 廊下で足音がすると、自分のところに来るのかなと耳を澄ます癖がついてしまった。ほとんど老人の心境である。
 今日の晩ご飯は、お粥、豚ヒレと大根の煮物(よくぞここまで脂を落とした!)、ピーマンの炒め煮(よくぞここまで歯ごたえをなくした!)、胡瓜とみかんの和え物(よくぞここまで不味い料理を考えた!)とバナナ。
完食。
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投稿者 shiori : 16:50

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