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2007年08月11日

カタカナ: オードトワレ eau de toillete

 香水のことを英語でパフューム(perfume)と呼ぶが、これはper(〜を通って)+fume(煙)、つまり「煙を通して立ちこめる」という意である。今のようにアルコール揮発の香水ではなく、香を焚いて煙をおこすことで匂いづけをしていたわけだ。
 最近では男性用の香水も多く出回り、香水売り場は実に賑やかしい(ドンキホーテとか)。メーカが香水のボトルデザインに凝るのもあるだろう。こういうものは匂いはもとより高級感が大切なのだから、パックの詰め替え用なんかを売り出したのではいけない。オブジェのような瓶にもったいぶって詰めるのがいいようだ。
 香水の種類は香料含有量(濃度)によって4種に大別できる。濃度の高い順から、パルファン(parfum)、オードパルファン(eau de parfum)、オードトワレ(eau de toillete)、オーデコロン(eau de cologne)となる。当然ながら濃度の高いほうが香りが長く持続するし、値段も高い。
 オ(eau)というのは仏語で水のこと。だからオードパルファンは水で薄めたパルファンとなる。トワレとは化粧室のことだが、身だしなみを整えるという意もあり、オードトワレは身だしなみの水。コロンはドイツのケルンを指す。なんでもケルン在住の香水師が編み出したとかで、オーデコロンと呼ばれるようになったそうだ。
 欧米では香りをプラスすることで嫌な臭いを消すようだが、日本人はそもそも強い匂いが苦手な傾向にあり、制汗剤などで臭いを抑えるほうが主流である。CMでよく謳われるデオドラントとは、de-odor-ant、つまりodor(香り)を除くもの、脱臭剤という意味。

投稿者 shiori : 14:52

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