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2007年08月01日

カタカナ: バンタム bantam

 ボクシングの階級で、バンタムとフェザーはどっちが軽いのか、ライトとウェルターはどっちが重いのか、正しく並べるのは意外に難しい。
 ヘヴィ>ミドル>ウェルター>ライト>フェザー>バンタム>フライ>ストロー、が正解である。これにスーパー○○、ライト○○が加わり、世界ボクシング協会が定める階級は全部で17ある。
 19世紀初頭、近代ボクシング創世期にはライト級とヘヴィ級しかなかったのだが、その後中間としてミドル級が誕生し、ライトよりも軽い級を、ということでフェザー(feather:羽毛)級ができた。ここまではよい。ウェルターとバンタムが登場したあたりから話はややこしくなる。
 ウェルター(welter)は「welt:ひどく殴る」という動詞から派生したという。バンタムは鳥のチャボのことで、当時流行していた闘鶏にちなんで名付けられた。さらに軽量のフライ級は紙のように軽いということでペーパー級と呼ばれていたが、「ペーパーチャンピョン」だと名ばかりの王者と混同されがちなので、フライ(fly:ハエ)と改名された。一番軽いのはストロー(straw:藁)、別名ミニマム級ともいう。最重量のヘヴィ級の下はクルーザー級といって、これは巡洋艦を表している。
 日本にはヘヴィ級の選手はほとんどいない。竹原慎二のミドル級が最重量だろうか。ライト級だとガッツ石松、畑山隆信、バンタム級には辰吉、薬師寺、などの有名選手がいる。亀田興毅は現在フライ級。
 矢吹丈はバンタム級である。力石徹はフェザー級からライトフェザー、バンタム、と二階級(体重差およそ4kg)落として試合に臨んだというわけだ。

投稿者 shiori : 18:28

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