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2007年07月07日

カタカナ: テニス tennis

 フランス語にtenir(hold,keep)という動詞があって、命令形はtenez(テネ)となるのだが、18世紀にフランス貴族の間でラケットを使った玉の打ち合いが流行って「tenez!(取って〜!)」と叫びながら興じたことからテニスと呼ばれるようになった。ちなみにラケット(racket)はアラビア語で手の平という意味。
 ウィンブルドンが幅を利かせているのでイギリスの競技だと思っている人が多いようだが、実はテニスはフランス発祥のスポーツである。例えばスコアのゼロをラブというが、あれはゼロのフォルムが卵形なのでl'oeuf(仏語で卵:ルフ)と呼ばれ、英語に訛ってラブと発音されるようになった。
 また「0,15,30,40」という謎のカウントも当時のフランスが60進法を採用していたことに由来している。ならば45のはずだが、quarante-cinq(45)が長くて言いにくいので40になったのだそうだ。両者同点を示すデュース(deuce)も「a deux le jeu(to both is the game):アドュルジュ」が語源である。
 さすが発祥の国だけあってフランスはテニスが盛んだ。ローランギャロスもあるし、四大会で優勝する選手もたくさんいる。テニスプレイヤーの社会的地位みたいなものも日本とはずいぶん違う気がする。日本は腐るほどテニスサークルはあるのにまだまだテニス後進国である。伝統>競技人口ということだろうか。
 私の好きなテニスプレイヤーはナブラチロワ。眼鏡がぐっとくる。

投稿者 shiori : 11:33

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