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2007年07月05日

日記: 邪魔が嫌い

 今週は介護週間。祖母のベッド脇に布団を敷いて仲良く寝ている。石臼を挽くようないびきをかくのが彼女のチャームポイント。鼻孔を震わす渾身のいびきである。
 今日は電話と宅配便がやたら多い日でうんざりだった。階段を何往復したかわからない。堺正章の元妻が離婚の原因について「宅配便が多くて気が狂いそうだった」みたいなことを言っていたが、わからないでもない。居留守を使えばいいのだが、あれも何となく息をひそめたりして無意味に疲れるし、あとあと面倒なのでやむなく出ることになる。その都度作業を中断しなければならず、苛々するうちに一日が終わってしまった。
 オフィスに勤める人は皆そうなんだろうけど、電話や来客の応対をしながらものを書いたり考えたり話したりするのって大変だろうなと思う。馴れもあるんだろうか。封書の宛名書きくらいだったらできそうだが、たとえばこんな適当な日記でも邪魔が入ると非常に苛々する。ものすごく身勝手な話だが、やろうと思っていることが阻害されるのが嫌でたまらないんですな。もうそういう奴は子供を産んでさんざん邪魔されて思い通りにならない世の中を思い知ればいい、と思ったり。
 憂さ晴らしに月光の三楽章をがんがん弾いた。これくらい騒々しい曲もそうない。案の定、祖母の小さい目がまんまるになっていた。祖母はピアノのすぐ脇で寝ているのだった。ぼけ老人には多少刺激があったほうがベター。

投稿者 shiori : 13:00

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