2007年07月05日
カタカナ: ショート short
野球である。ショートといえばヤクルトの池山とか巨人の川相とか(古いね)、ばしっと飛びついて起き上がりざまにじゃっと投げたり、振り向きざまにジャンプしながら投げたり、派手なパフォーマンスが印象的だ。チームの中でも強肩で機敏な人がつとめる、いわば花形ポジションである。キューバなんかだとショート4番はエース4番よりも評価が高いようだ。
それでショートはなぜショートなのかという話だが、ショートはショートストップの略である。今でこそショートは二塁と三塁の間、二塁手は一塁と二塁の間を守っているけれど、野球創世期には二塁手は二塁に張り付き、ショートは二塁と投手の間に立って内野ゴロを拾う役目だった。粗悪なバットやボールのせいでぼてぼてのゴロが多かったと予想される。ゆえに短く止める人、ということでショートという名がついた。
遊撃手、という訳語をつけたのは正岡子規か中馬庚(ベースボールを野球と名付けた人)か諸説あるようだが、いずれにしてもナイスネーミングである。戦況に応じて敵を攻撃したり味方を助けたり、主力から独立して行動する人という意味だ。サッカーでいうところのスイーパー、リベロみたいなものか。まあしかし現在は遊撃手にしてもリベロにしても本来の意味は失われつつあるようだ。
追記。遊撃戦といえばゲリラ(guerrilla:スペイン語源)のこと。戦線から外れて奇襲や待ち伏せをしかけて敵をかく乱する。毛沢東の農村ゲリラなんかが有名だ。そういえばゲリラライブなんてものがあるけれど、だとすれば彼らは一体何と戦っているんだろうか。謎。
投稿者 shiori : 12:59