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2007年07月02日

日記: グルテンミート

 テレビで『ダイ・ハード3』をやっていたのでなんとなく最後まで観てしまったのだけど、ああいう映画を観ていていつも感心するのは、あんな事件ひとつも起きていないのに俳優さんはよくその気になってそれっぽく振る舞えるもんだ、ということだ。敵のアジトに侵入しようと銃を構えて緊迫した表情を浮かべているが、あれは嘘だ。本当は敵なんかいないのである。
 それを言うならすべてのドラマはフィクションなのだから、ブルース・ウィリスばかりを馬鹿みたい言っては気の毒だけれど、ああいう類いの映画には気負いというか「これが現実だ!どうする!」とにじり寄る感じがあるのだ。ちょうど肉を模したグルテンミートと同じで、にじり寄るほどリアリティは遠のいていく。「私たちはフィクションですから」と肩の力が抜いていたほうがよほど現実味があったりする。
 むろんそういう可笑しみも含めてアクション映画は嫌いではない。ブルース・ウィリスのこともわりと応援している。

投稿者 shiori : 14:23

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