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2007年07月22日

日記: 田辺聖子

 田辺聖子にお熱である。大きなスヌーピーを抱いてさわさわと話す姿は知っていたし、『芋たこなんきん』も大好きで欠かさず観たけれど、きちんと本を読んだことはなかった。それで最近『言い寄る』という本が店頭に並んでいて、ぱらぱらめくるといい感じだったので読んだのである。洒脱とはこれを言うのだなあと惚れ惚れするような小説だった。30年以上前に書かれたものなのにちっとも古くない。
 及里子というちょっといい女が男をつまんだりつまめなかったりする話で、『私的生活』と『苺をつぶしながら』という続編もあり、早速図書館で全集を借りて読んだ。もっと色んな男性とあれこれしといたらよかった、というか、今からでもあれこれしたいなあ、という欲望がぶんぶんに膨らむ危険な本だった。
 今日は『ジョゼと虎と魚たち』という映画も観た。これは同名小説の映画化である。本を先に読んでいて、しかもその本が好きとなると、映画は難しい。あの淡々としたとこがよかったのに、とか、ジョゼはこんなこと言わんよ、とか、どうしても違いばかりが目について映画を楽しめない。映画として悪いことはないのだけれど。
 池脇千鶴がぺろっと脱いでいたが、別に大した感興も得られず、まあそこがいいのかもしれないなと思った。脱いだ!という感じだとストーリーに差し支えるからね。

投稿者 shiori : 13:23

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