« 雨あがって右足 | ホーム | ぽつん »

2007年07月20日

カタカナ: ミネラルウォータ mineral water

 今でこそ水を買うのはめずらしくなくなったが、その昔は蛇口をひねれば出るものをわざわざ買うのは非常に抵抗があった。今でも抵抗がないわけではない。ただのもんを買う、というのはいうなれば夫婦間のセックスが有料になるくらいの衝撃であって、水の売買によって時代の潮流が変わったといっても過言ではないと思う。
 確かに比べると水道水はまずい。知らぬが仏だったと思う。塩素に加えて近年ではトリハロメタンという有害物質も指摘されていて、飲料水を買う人は今後ますます増えるだろう。(私はサミットの提供する無料の天然水を愛用、4リットルのタンク二つ持って週に3往復します、タダなら頑張れる)
 ミネラルとはカルシウムや鉄分、亜鉛などの総称。minera(鉱山)というラテン語から派生している。タンパク質やビタミンと並んで人間に不可欠な栄養素のひとつであり、貝や海藻、レバー、牛乳に多く含まれもっとも摂取が難しいとされているのだが、このミネラル補給にミネラルウォータ、特に硬水が最適なのだという。
 硬水と軟水という言葉をよく聞くが、これはカルシウムとマグネシウムの含有量によって分類されている。100ml中300mg以上なら硬水、100mg以下なら軟水である。日本の水は圧倒的に軟水が多い。硬水に比べるとまろやかで飲みやすく、料理に適している。一方、ヨーロッパはほとんどが硬水である。日本よりも石灰岩が多く、雨水や雪解け水が地中に留まる時間が長いためと言われている。こちらはミネラルが多いぶんきつい口当たりをしているので、料理には向かない。前回(ソテの欄)触れたが、フレンチの調理法、特に焼き方の種類が多いのは「蒸す」や「煮る」に難があるからだ。
 例えばヴォルヴィック(硬度60、日本の水に極めて近い)がカルシウム1mgなのに対して、エヴィアン(硬度290)は8mg、ペリエ(硬度400)は14mg、コントレックス(硬度1550)にいたっては48mgもある。カルシウムが激減する妊婦さんはコントレックスを飲むといいそうだ。マグネシウムには便秘解消の効果もあり、肌の保湿も含めて美人さんたちが水をがぶ飲みしているのは一応理にかなっている。

投稿者 shiori : 14:37

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://freedom.s13.xrea.com/blog/mt-tb.cgi/514

コメントを投稿