« ダイナモ | ホーム | 91 indeed »

2007年06月07日

日記: すだれ

 行きつけの洋服屋さんから遅ればせながらお祝いにと福々しいお面が送られてきた。その写真がこちら、と格好良くやりたいものだがカメラを持ち合わせていないので口で説明すると、豆絞りを巻いたひょっとこ顔の男性といかにも子をたくさん産みそうな下ぶくれの女性のお面なのだった。洋服屋さんはさすがセンスがいいなあと感心。大切に飾りたいと思う。
 この春向かいの一軒家の二階に新婚夫婦が越してきた(外階段をつけて二階部分を賃貸ししている)。似たような年格好の夫婦で、夫は朝7時15分に家を出て、午後6時に判でついたように帰宅する。妻は朝8時半に出かけて昼の1時過ぎに戻る。パートにでも行っているのだろう。なぜそんなに詳しいかというと、彼らの家の玄関(つまり二階にある)が私の家のベランダに面しているので、日がな窓辺でくだらぬことをしている私にとっては金魚鉢を眺めるようなもの、距離的にもこちらがじゃっとカーテンを開ければばっちり目が合うくらいなので見る気がなくても見えてしまう。
 ちなみに彼らは愛煙家である。屋内での喫煙は禁じているのだろう、玄関を出たところ(外階段の踊り場)に小さい椅子なんかを置いて夫と妻がかわるがわるすぱすぱやっている。朝は忙しい。起き抜けに一本、飯食って一本、仕上げに一本、パジャマ姿だったり頭にタオルを巻いていたり背広を着ていたり、まあよくやるわという感じではあるが、いったってこちらも逐一眺めるほど暇ではないので気にせずやり過ごしていたのだが。
 今日出先から戻ってふと窓に目をやると、踊り場の手すりにだだだっとすだれがかけられているではないか。喫煙所が目隠しされているのである。明らかに私の視線を防止している……。見ねえよバーカと思った。まあしかし実際見ているのであって、でも断じて言うが見たいわけではない。彼らを意識して生活したいわけではない。ということは、あちら先導で事が運んでいる不満感は多少残るが、すだれは正解かもなと思い直した。家人は、対抗してこっちもベランダにすだれを立てたらどうでしょう、ところであのすだれはどこで買ったのかしら、島忠かしらオリンピックかしら、と言っていた。さあ、どうかしら。

投稿者 shiori : 09:42

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://freedom.s13.xrea.com/blog/mt-tb.cgi/470

コメントを投稿