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2007年06月02日

日記: 印象の違い

 相田みつをっていいよね。
と友人から同意を求められたと家人が言う。それで何て答えたの、と聞くと、面倒くさいからそうっすねと答えておいた、のだそうだ。それはいけない。面倒くさくても、どこが好きなんですか、とか、好きな詩は何ですか、とか聞くべきだと私は思う、というか実はあんたみつをが好きなんじゃないの、みたいな話になって、ねえ、みつをごっこしようよ、みつをの気分で喋ろうよ、とみつをみつを騒いでいたらあやうく遅刻しそうになった。みつをにはあまり馴染めない。だってにんげんだもの。
 音羽にて森先生の講演会。人生初のファンイベントである。しつけのいい若者が多かった。講演内容は森先生も言っていたように日記を精読している人にはおなじみの話が多かったが、何といっても森先生と四次元を共有できたのが収穫だった。思ったよりも物腰の柔らかい穏やかな人だった。
 別にプロの物書きに限らず友人のメールなんかを読んでいても感じるけれど、文章の雰囲気と実際に会う印象は異なる。実は饒舌な人なんだなとか意外と理路整然なんだなとか。多かれ少なかれ人はペンを持つと別人格をまとうのだろう。私なんか特にそうだ。そもそも会って喋るのが苦手なので、書くほうが自由に大胆に話せる。自己嫌悪も少ない。
 夜はウディ・アレン監督の『マッチポイント』鑑賞。完璧。あんなに無駄のない脚本を書ける人はそうそういないだろう。でも私はやっぱりウディの撮るニューヨークが好きだ。もちろん今回の話はロンドンでなくては駄目だったと思うけれど。それにしてもスカーレット・ヨハンソン、あんなに何もかもセクシーで大丈夫だろうか。女の私でも抱きついてキスしたくなってしまいそうなのに。

投稿者 shiori : 10:42

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