2007年05月16日
日記: 晩酌
わけあって5時起き。万里の長城のように果てしない一日だった。知恵をしぼり心を尽くすもののまったく結果の得られない日でもあった。暗く湿った森をさまよっている感あり。肝要なのはそこで焦ったり不貞たりしないことである。
夜は実家で祖母とお留守番。ビールを飲みながら、母の作ってくれた鶏の唐揚げと海老フライと一口ヒレカツをがつがつ食べた。茶色い食べ物はどうしてこんなに美味しいんでしょ。祖母に話をしながら白ワインも飲んだ。反応はないので気分としてはほとんど王様の耳はロバの耳であるが、聞いているのはわかるので悪口や暗い話をする気にはならない。今日は洗濯をたくさん干したとか百貨店って最高だよねとか都会の野菜は高いんだよとか。話しているうちに自分の属する世界はさほど悪くないような気がしてくるから不思議だ。
家人が夜半過ぎにゴキゲンで帰ってきた。カラオケに行ってブラウンシュガーを歌ったら若い女の子たちに「ギャップが素敵〜☆」と言われたんだそうだ。多面的でありたいと願う人に限って哀しいほど単純、というジレンマは仕方がないが、そういう時に真に受けて喜ぶ人のほうが愛嬌があって好ましいと私なんかは思いますね。
投稿者 shiori : 17:23