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2007年05月28日

カタカナ: ボールペン ball point pen

 大学二年の頃だ。ある教授が、自分の書いたことに責任を持つためにも講義ノートであれ試験答案であれすべてペン書きすることを勧める、というようなことを言った。なるほどと思ったので以来鉛筆はやめてボールペンを使うようになった。私にもそういう素直なところがある。不思議なもので、消せないと思うと気合いを入れて書くので思うほど書き損じはない。90分の講義録で一文字間違えるかどうかくらいのものだ。滑りもいいし、消しゴムのかすもでないし、右手のへりも汚れない。なかなか便利なアイテムだと思う。
 仕組みも単純だ。ボールペンという名の通りペンの先にはボールが入っていて、これを回転させることによってインクを送り出している。さすがに最近はないが、昔はこのボールがおもむろに外れてインクがどばっと出たりしたものだ。インクは水性、油性、ゲルタイプの三種類。高校生の頃はカラフルな水性ボールペンを好んで使っていたが、実はあれはインクの減りが早い。手の汗で字もにじむ。油性は放っておくとインクが固まってしまう難点があるが、ゲルよりも書き心地が若干重くて好きだ。軽すぎる布団が心もとないのと同じ感覚である。100円のものはインクかすみたいのが字のはじっこにくちょっとついて感じが悪いが、300円くらいのものだと文句ない。気分もうきうきする。この数年愛用しているのはゼブラのエスピナというペン。本体を10本、替芯2ダースを常備している。
 先日新聞に「なおのり君は宇宙ステーションに向かうスペースシャトルの中で工作をしていました。地球から持ってきた道具(はさみ、ホッチキス、マグネット、ボールペン)で使えないのはどれでしょう」という中学入試の問題が載っていた。なおのり君は何を作ろうとしていたのだろうか。シュ−ルな設問であるがまあそれはともかく、答えはボールペンである。
 仰向けになってボールペンを使えばわかるけれど、しばらくするとインクが出なくなる。インクが適量落ちてくるのは重力のおかげというわけだ。また書く面がでこぼこでもうまくいかない。絨毯の上に紙を置いて書こうとすると、ぷすぷす紙が破けたりする。

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 このカタカナ欄ですが、 諸事情により6月の一ヶ月間
 お休みさせて頂きます
 日記は通常通り更新しますので、どうぞよろしくお願いします
 いつも読んで頂いて感謝します

投稿者 shiori : 14:27

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