« ベートーベン | ホーム | 草の根運動 »

2007年04月06日

カタカナ: スナック snack

 軽食や間食のこと。「かみつく、ぐいとつかむ」という意のsnackenというオランダ語から派生した言葉である。スナックを提供する店をスナックバー、略してスナックと呼ぶ。
 おもしろいことに「アルコール類を提供して、女性がカウンター越しに接客する店」という認識はどうやら日本特有のもののようだ。パブ(PUB)なんかもそうでイギリスやアイルランドでは立ち飲みでビールを飲む店を指すの対し、日本ではランジェリィだとかおっぱいだとかもはや飲食店のジャンルではない。こういった誤用の元凶は何だろう。形だけ輸入して中身は自分流に仕立てる器用あるいは無節操なのか、女なしに酒は飲めないという風土の問題なのか、興味深いところである。
 スナックには私も何度か行ったことがある。知らない人のカラオケを聞かされるのがひどく苦痛だったが、ママさんという人種はそんなに美人じゃないけど小綺麗にしていて、頭の回転が早くて、それゆえおべっかが上手で、これを求めて世のおじさんは来ているのだなあと溜飲を下した記憶がある。
 そういえば、このほど単身赴任を終えて宮崎から戻って来た父だが、向こうでは行きつけのスナックがあったという。ママさんの他に歯科衛生士の女の子がバイトしていて、父が会社の人を呼んで串揚げパーティをした時は彼女たちも来て片付けなどをしてくれたそうだ。嬉しそうに写真も見せてくれた。スナックのママを自宅に呼ぶ人がいるのかと仰天した。送別会の折にはバイトの彼女に箱一杯の歯ブラシと歯間ブラシをプレゼントされたそうで、まあなんというか宮崎系スナックなのだな。

投稿者 shiori : 17:20

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://freedom.s13.xrea.com/blog/mt-tb.cgi/408

コメントを投稿