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2007年04月14日

カタカナ: シャンプー shampoo

 散髪してシャンプーが格段に楽になった。髪の毛がないみたい。以前はえいやと一念発起しないととても洗えなかった。手間も時間もかかるし、抜け毛が背中に張り付いて気持悪い。排水溝もすぐ詰まる。シャンプーのポンプも二回半押さねばならなかった。そんなに嫌ならさっさと切ればよいのだけれど、彼が長い髪の女が好みだというので切れなかった。というのは嘘で、美容院に行くのが面倒なだけなのだった。
 その昔はシャンプーといえばメリットだった。今も変わらぬ薄緑のケースが風呂場の片隅に置かれていて、リンスはもちろん洗面器に溶いて使うタイプだった。エッセンシャルという銘柄もあったかもしれない。そのうちキョンキョンの宣伝するスーパーマイルドシャンプーやラックスが登場して、ヴィダルサスーン(ナイスネーミング)やらモッズヘアやら、現在はTSUBAKIという銘柄が人気なのだそうだ。私はその都度安いものを買っているのでパッケージと中身の銘柄は必ずしも一致しない。べらぼうに安いのでなければどれでも一緒だと思っている。
 小学生の頃はシャワーなんてないから垢の浮いた湯船のお湯をせっせと汲んで洗髪していた。当然手間が要るので今のように毎日洗髪する習慣はなかったし、そのことを不潔だとも感じなかった。服も二日や三日着続けるのが当たり前、衛生観はあれぐらいがちょうどよかったんじゃないだろうか。今はちょっと神経質すぎる。薬局に行くと身体の臭いや汚れをなかったことにする(決してなくなるわけではない)商品がずらりと並んでいて、そんなことだからセックスレスカップルが増えて、日本の男はどんどんメス化して女はオス化してしまうのです。もっと気を抜け、と言いたい。
 シャンプーとはヒンディー語で「押す、マッサージする」という意。

投稿者 shiori : 13:16

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