2007年04月09日
カタカナ: ヘリコプター helicopter
墜落事故があったためその映像を目にする機会が多い昨今だが、しみじみ眺めてみると本当にユニークなフォルムである。現在の形に定着したのは1940年頃だが、最初に構想したのはかのレオナルド・ダ・ヴィンチ。実現こそ叶わなかったが、飛行機、パラシュート、潜水艦、大陽発電を着想していたのも彼である。
ヘリコプターを設計するうえで重要なのは反トルク(torque)をどう処理するかということだった。例えば回転椅子に座った状態で身体を右にひねると椅子は左に回転する。これが反トルクだ。
つまり何も措置を講じなかった場合、ヘリコプターの翼(ロータ)を回転させると機体は逆方向にぐるぐる回ってしまうことになる。それは困る(タケコプターはあのままだと大変なことになるのです)。そこでもう一枚翼を回してトルクを相殺しようというわけだ。通常はお尻の先っぽに小さいロータをつけて機体の回転を防いでいる。前後に逆回転のロータを設置する場合もあるし、同軸に逆回転のロータを重ねておく場合もある。
ヘリコプターの利点は動作が自由なことだ。ロータの羽の角度や回転面の角度を調節することによって垂直上昇、垂直下降、高度を保った横移動、空中停止(ホバリング)など、様々な動きをすることができる。助走をつける必要もないので、複雑な地形でも離着陸が可能だ。ただ、速くは飛べないし燃費も悪いので輸送には適さない。
ついでに。ヘリと略されることが多いが、意味の上ではヘリコ+プターである。ギリシャ語で「渦巻きの」+「翼」という意味。
投稿者 shiori : 11:03
コメント
もう一度よく考えてみたら
ちょっと疑わしいところがあったので
一部修正しました
投稿者: しおり | 2007年04月13日 11:08