« トースター toaster | ホーム | チューインガム chewing gum »

2007年03月14日

日記: 直接話法

 誰それがこんなことを言っていたと人に伝えるには二通りの言い方がある。英語でいうところの直接話法と間接話法というやつです。
・He said ,"I want to die".
・He said he wanted to die.
 日本語だと「あいつ、死にてえって言ってた」という具合に字面にすれば同じなのだけれど「死にてえ」の部分をその人の真似をして言うかどうかで話法が異なる、と私は便宜的に考えている。
 それで、どんなふうに使い分けているのかと思い起こしていたら、あることに気がついた。私は直接話法を多用する女なんである。「11時に渋谷だってさ」とかいう事務的な用件はさすがに間接話法だけれど、「市民税払えって」なんかになるともう直接話法である。私の肉声をお届けできなくて残念なのだが、いけ好かない人の声で軽くすごんで伝えたりする。
 友人の話なんかはもちろん直接話法、顔真似や身振りをついたりする場合もある。基本的にその人の真似をして喋ったほうが話もよく伝わると思ってのことなのだが、はてさてその効果やいかに。
 いっぽうで直接話法をいっさい使わない人というのも結構いて、特にもの静かな男性に多いような気がする。あるいは真似が恥ずかしいのかもしれない。今度聞いてみることにしよう。家人はよく女の口真似をするのだが、一種類しかないのがおもしろい。どんな女が喋っても「あたし、……なのよね〜」とおかま口調なのだった。
 夜、来客あり。お土産のサンジュリアンのセカンドワインを飲む。パイパーエドシックも一瓶飲み干す。ゆえに後片付けの際におろしたばかりのリーデルのボルドーグラス(2,600円)を粉砕する。しゅん。

投稿者 shiori : 17:56

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://freedom.s13.xrea.com/blog/mt-tb.cgi/392

コメントを投稿