2007年03月11日
日記: finite
家人と散歩していて、同じような日々はずっと続くかのように見えるけれど実は絶対に続かないんだよね、という話になった。誰だって(祖母でさえ)今日も明日も明後日も生きていそうに見えるけれど、それは希望的観測にすぎない。でも明日死ぬかもしれない可能性に取り憑かれることなく、生を楽しめるのが人のすごいところだ。怠惰で鈍くて諦めがよくって、そういうふうに創られていて本当によかったと思う。
この世のすべては有限だ、という話にもなった。でも例えば円周率なんかはどうだろうか。ひとっこひとりいない世界になっても円周率は謎めいた数字の羅列を生み出し続けるのではないか。それを認識する知能がないだけで円周率自体は無限なのでは、と言うと、家人は宇宙自体が有限なのだから最後には円周率も何もすべてなくなるのだと言う。何にもなくなるってどういうことだろう。おそらく私たちに言えるのは、それは言語では決して語れない(論理的に)ということだけではないだろうか。
夜は串揚げと薩摩揚げを食べた。ここのところ脂抜きだったので、身体が喜びむせび泣いていた。薩摩揚げは鹿児島の有村屋という店から取り寄せたものなのだが、もう美味しくってどうしましょう。ご興味ある方は是非に。
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投稿者 shiori : 13:06