2007年03月27日
カタカナ: ブイヨンとコンソメ bouillon et consomme
ミネストローネ、ラタトゥイユ、オニオングラタンスープ、ポトフ、汁気のある西洋料理にはとにかくブイヨンさえ入れればダイジョウVである。必ず美味しい。どこにでも売っているし、値段も安い。優れアイテムである。
しかしこれを使うとすべての料理が同じ味になるという欠点もある。続くと飽きる。だから違う会社のものを交互あるいは混合で使うのだけれど、マギーと味の素が市場を席巻していて目新しいブイヨンがなかなか見当たらない。今は成城石井で買った萬有栄養という会社のを使っているが、飽きるのも時間の問題かもしれない。
日本ではスープの素として認識されているブイヨンだが、もともとは獣肉、野菜、香草なんかを4時間くらいことこと煮込んで灰汁を取って濾過した汁を指す(具のほうはポトフと呼ぶ)。また誤用が誤用を招くというべきか、日本ではコンソメと混同されているケースも多い。
コンソメとはフランス語で「完成された」の意。ブイヨンにさらに手を加えて作るスープの名称である。手間がかかるため高価ではあるがフレンチレストランの顔ともいうべき料理、いかに澄んだスープに仕上げるか、いかに複雑な味をスマートにまとめあげるかが問われる。細かい野菜が入っていることもあるし、ホテルオークラで飲んだものにはナタデココ?タピオカ?みたいなのが浮いていた。美味しゅうございました。
投稿者 shiori : 18:38