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2007年03月24日

カタカナ: バイオリズム biorhythm

 生まれながら身体に備わっているリズムのことである。もっともわかりやすいのは睡眠と覚醒のリズム。時計も日光もない暗室に閉じ込められたとしても、人間はだいたい24時間周期で寝たり起きたりするそうだ。もっと短い周期のものだと心拍数や呼吸数、長い周期だと女性の月経周期など、環境に適応するために生物はこういうバイオリズムを持って生まれてくる。
 西洋では昔から身体だけでなく感情や知性にもこういうリズムがあると考えられてきた。身体は23日、感情は28日、知性は33日かけて高調と低調を一巡する。生まれた瞬間をゼロとすると、そこを起点に三つの異なったサインカーヴが生じて、三本の曲線は並行したり交差したりしながら流れて行く。これが世に言うバイオリズムグラフである。
 となると、線が交差するあたりは要注意日だの知性が下降気味なので忘れ物に気をつけろだのと占いめいたことを言い出すのは古今東西の常なのであって、ヒノエウマがいけないだとかいう東洋の十干十二支と似たようなものである。
 似てるといえば興味深い話があった。還暦というのはこの干支の組み合わせが一巡する歳のことで「生まれ変わる」とされているため産着と同じ赤い服を着て祝う。いっぽうバイオリズムが一巡するのは(再び三本の曲線がゼロで交わるのは)23と28と33の最小公倍数、つまり21252日後=58.2年後となり、還暦の60年とほぼ同じなのである。人生は60年、これが自然の摂理なのだなあと感じ入る。すでに二周目も半ばを過ぎた祖母の「死にそこねた……」といううめき声が今にも聞こえそうである。

投稿者 shiori : 18:00

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