« young for his age | ホーム | オイハギ »

2007年02月13日

日記: ミミクリン

 祖母の耳がひどく汚れていたので、慌てて掃除するのだけれど、こびりついてしまって普通の耳かきやなんかでは埒が開かない。それで薬局に行って『ミミクリン』という道具を買って来た。
http://www.kobayashi.co.jp/seihin/mmk/index.html
まあこんなものを考案するのは小林製薬しかないのだが、これがまあ取れること取れること、おばあちゃん、す、すごい、と声もうわずり夢中で掃除した。
 可笑しかったのは祖母の様子、普段はびくともしないくせに、耳の穴に綿棒を射し込むとさすがにくすぐったいのだろう、むふんとうなって手足をばたつかせ、身体をよじってもだえるのだが、なにせその動きがのろいのなんの、爆発で吹き飛ばされる人のスローモーションを見ているようだった。それでも気持よかったのでしょう、祖母はとても満足げだった。この一週間泊まり込みで祖母の介護をしていたが、明日ようやく解放される。さっそくどこかへ飲みに行くとしよう。
 またまた映画の話を。『ライフ・イズ・ミラクル』という映画を観た。この監督(『アンダーグラウンド』とか『パパは出張中!』とか)はユーゴスラビアの人で、内戦で憂き目に遭う市民の生活をブラックユーモアたっぷりに描くという作風なのだけれど、なかなか見応えがあっておもしろい。
 今回のはとにかく動物が最高だった。猫は演技をしないだろうにあんな絵をどうやって撮ったのだろう。ドクタードリトルとかベートーベンとか、動物が人間のように振る舞う映画は好きではないけれど、この映画のように人間と共存する動物の姿を撮ったものは自然に笑みがこぼれる。猫が食パンをむしゃむしゃ食べていたが、猫の嗜好もお国柄で、イタリアの猫はパスタを食べたりするんだろうか。

投稿者 shiori : 15:50

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://freedom.s13.xrea.com/blog/mt-tb.cgi/364

コメントを投稿