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2007年02月07日

日記: フィフティーン

 調べたいことがあって15歳当時の日記を繰っていたら「伝説の少女になりたい」などと書いてあって大笑いした。「野球部のマネージャになりたい、できれば早稲田の」とか「今日はYちゃんと将来の子育てについて話し合った」とか「明日私は脱色してみせます」とか、どんなに月並みな人間でも思春期は愉快である。
 夏休みに読んだ本、という欄もなかなか笑える。筒井康隆『くたばれPTA』、沢木耕太郎『バーボンストリート』、河井隼雄『コンプレックス』、吉村昭『冷たい夏と熱い夏』、椎名誠『蚊』、千葉敦子『乳ガンなんかに負けられない』、井上やすし『日本亭主図鑑』……などとあっていやあ愉快愉快、伝説の少女にはいささか不向きな選書なのだった。ちなみにその日記帳は「たとえ頭が悪くても人には生きていく義務がある」という言葉で締めくくられていた。
 15歳ってなかなか素敵である。
 夜は渋谷でイタリアン。ピザが美味。紀伊国屋でパンを買って帰る。

投稿者 shiori : 12:40

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