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2006年12月20日

日記: 永遠のときめき

 人に貸していた「のだめ」が一年ぶりに返却されたので、ドラマもやっていることだし、再読して、再笑した。そんなにのだめが心配なら首に縄でもつけとけばいいじゃないデスか、といけしゃあしゃあな野田さんが好きでございます、な、な、なにを、とたじろぐ千秋もよろしいでございます、フランス編の続きが気になるので明日新刊を購入するざます。
 ドラマはドラマでまあ健闘しているのだけれど、やはりドラマを見て漫画を読むと上野さんの顔がちらついて少々読みにくくなるのは、映像化の暴力的側面だと思われ、しかし辛抱して読んでいると、やがて上野さんの顔は消えてひょっとこ口ののだめがカムバックしてくるのは原作の底力だと思われるのだった。
 少女漫画を読む時のあのドキドキ感は永遠だ。もう私は30をとうに過ぎたおばさんだけれど、千秋がのだめを抱きしめるシーンなど、小学生の時と変わらず胸がとくとくいって、とても素敵な心地がする。あれは漫画独特のものに思われがちだが、実はそうでもなくて、たとえば山田詠美さんの小説なんかは実に少女漫画的で(もちろんいい意味で)、同じような胸の昂りを覚えるのだった。普通の人がそれをやってしまうと間違いなく失敗してコバルト文庫とも言われない代物になってしまうけれど、山田さんの場合、深い洞察と神懸かった文章力があるから文学になるのだなあと思う。
 ところで祖母だが、最近は始終起きているのでどうしたのだろうと思っていたら、なんと目を開けたまま寝ているのだった。魚か……。瞼の上げ下げが上手くできなくなった結果、瞼はないものとして生活しているようなのだった。進化なのか、退行なのか、判然としないデス。彼女は毎年、年末ジャンボ宝くじを楽しみにしているので、今年も買ってきてあげた。3億円あたったらどないする、と聞いたらにっこり笑って「じぇんぶ、あげる」とマザーテレサみたいなことを言っていた。

投稿者 shiori : 10:01

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