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2006年12月03日

日記: 共感覚

 共感覚といって、ある音や数字を聞いて一定の色が見えたり、ある匂いを嗅いで一定の形が見えたりする現象があるらしい。その話を聞いて、実は自分もその感覚を持っているのではないかと思った。例えば、ドは赤、レは黄、ミは緑、ファは橙、ソは青、だったり、1は白、2は赤、3は黄、4は桃、5は黄緑、だったり、無意識のうちに色を思い浮かべているのである。ただ、共感覚保有者だと公言している人々は新聞がカラフルに見えたり、実際に形が見えたりするようだから、私の場合はプチ保有者なのだろう、色が見えてしまう、というよりは、色によってものの識別を行っているという感じだろうか。
 例えばである。高校生の時分は受験の都合もあって、英単語や年号をたくさん覚えなくてはいけなかった。似たようなのが多いし、approximateやadolescentなんて単語は呪文のようでまったく頭に入ってこない。それを色で覚えると幾分ましなのである。もう少し桃色だった、黄みがかっていた、なんて具合にアルファベットをいじるうちに正解に辿りつけたりする。母音は色が強いのでboldとbaldを混同することはないが、deviseとreviseは、DとRの色調が似ているため混同しやすいなど、むろんいつもうまくいくとは限らないのだけれど、もし共感覚がなければ、あの半分も覚えられなかったに違いない。
 しかし断っておくが、色で覚えるからといって迅速に暗記できるわけではない。どんなやり方でも覚えられないものは覚えられないし、長く記憶に留まるということもない。もちろん暗記が愉快でたまらんということもない。

投稿者 shiori : 10:58

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