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2006年11月27日

日記: 海老フライ

 海老フライが大好きだ。天婦羅も好きだけれど、やはり卵とパン粉の入った黄金色の衣がよい。自分で作るとなると色々と難儀するので(まず捨て油保存容器を買わなくてはいけない)、食べたくなったら母に作ってもらうか、外で買って来ることにしている。
 大変都合のよい店も見つけた。横浜そごう地下二階の「串鮮」という串揚げ屋なのだが、もともと大阪が本店、東京進出を目指して上京してきたようだ。ショーケースには目移りするほど様々な串揚げが並んでいて、おまけに値段は大阪価格、安くて美味しい。だから多くのテナントの中でもひときわ繁盛している。そこの天然エビ串揚げ(150円)が絶品なのである。
 祖母が元気だった頃は本当によく食べた。天然エビ15本ください、などと言って店員に唖然とされたこともある。あるいは祖母の遺伝なのだろう、彼女も海老を偏愛するくちで、入れ墨を彫るなら海老の絵がいいとまで言いのけるほど、口の周りをぎとぎとにして一緒に海老フライを食したものである。
 甘鯛やふぐ、いか、ほたてなどの魚介類やアスパラガス、蓮根、玉葱、南瓜などの野菜、そして牛肉に豚肉、ブラブラブラ、その他の食材も食べたくなってついつい買い過ぎてしまう。でも困りはしない。翌日のうどんに投入してもよし、卵でとじて丼ものにするもよし、もう揚げ物は最高だ。
 それで今日は昼間からそんなことばかり考えていて、そごうまで買いに行こうかどうしようか、でも冷たい雨に心が折れてしまって、それでも食べたい気持は捨てきれず、いきおい近所のとんかつ屋で海老フライを買ってお茶を濁したのだった。初志半貫徹というところか。

投稿者 shiori : 10:33

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