« pick her nose | ホーム | read again »

2006年11月11日

日記: 風邪っぴき

 初対面の奥様同士の集いありて、ジョナサンでハンバーグランチ。こういう時に「私はファミリィレストランというものを嫌悪していまして、できれば蕎麦、そうですね天ざるなどを頂きたい、このように不味いものに高い金払うなら100円のハンバーガーのほうがまだ愛嬌がありませんかそうではありませんか」と心の内を吐露せずに、にこやかな笑顔のまま切れ味の鈍いナイフとフォークで成形肉をぎしぎしちぎって口に押し込む、そういうのを社会性と呼ぶのかしらん。
 そういう減らず口ばかり叩いていることとは関係ないと思うのだけれど(願うのだけれど)、風邪をひいてしまった。一年半ぶりのことである。出がけに飲んだ風邪薬が昼過ぎになって効いてきて頭がぐわんぐわん、どうもイブプロフェンというケミカル物質がものをいうようで、ほとんど足がないような状態で渋谷の百貨店をうろつく。気分は悪くない。食器売り場、雑貨コーナー、文房具屋をあてどもなく徘徊したのち、食料品売場で鶏の唐揚げを200g買って帰宅した。無性に揚げ物が食べたくなったのだ。何をする気も起きず、布団にもぐりこんでPS2のコントローラを握ったまま、NHKでやっていた全日本体操大会の中継を眺める。へたくそだった。知りたくもないことを知ってしまった。知りたいことは知らぬままなのに。ウソ、ウソ、知りたいことなんて本当はないの。今知っているぶんで十分なの。嘘のつき方も、男の子との遊び方も、お金の儲け方も、そこそこわきまえてそこそこ楽しくそこそこ憂鬱に、望みなんかないわ、今はただ無為に、白痴のように、よだれなんか垂らして、ほら、笑ってみたら幸せよ、うふふふふ、楽しくないのに楽しいなんて、あはははは、などとやっていたら大ちゃんが帰ってきて正気に戻った。
 家族は大事、そして健康は大事である。

投稿者 shiori : 09:05

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://freedom.s13.xrea.com/blog/mt-tb.cgi/310

コメントを投稿