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2006年10月28日

日記: old friends

 結婚式でお世話になった友人たちの慰労会。20名以上集まり、楽しく飲んだ。少し前は全員二十代だったのに、気がつけば全員三十代になっている。社会の平均で言えば圧倒的にスロウな私たちだが、それでもこの数年は結婚や出産などの慶事が多く、とうとう家を購入する人まで現れた。あんなに0がたくさん並んだものを買えるなんて、少し前には2,000円の飲み代にも難儀していたのに、すごいと思いませんか。知らぬ間に友人が声変わりしていた気分である。だってもう36だよ、と本人は笑うけれど。
 むろんいいことばかりではない。生きている以上仕方のないことだけれど、皆多かれ少なかれトラブルを抱えて生活している。年齢が上がるにつれて、トラブルはますます深刻になっていく。友人たちを見ていてもそれがびしびし伝わってくる。しんどいけれど、甘んじて受け入れ黙々と対処していくしかない。結婚したって子供が生まれたって、それこそどんな良い友人がいるからといって人生の暗い部分を回避できるわけではないのだ。それでもこうやって話のできる友人がいれば、回避はできなくともトラブルと向き合う勇気が湧くかもしれない。
 一人減り、二人減り、最後まで飲んでいたA夫婦と私たち、日常についての意見交換をして互いに親しむ。表に出ると冷たい雨が降っていた。ずいぶん長いこと飲んでいたものだ。

投稿者 shiori : 16:06

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