2006年09月25日
日記: DOTCH
祖母の具合がよろしくない。先日たこ焼きを喉に詰まらせて以来、嚥下機能がさらに低下して、水分栄養補給はすべて経管で行うことになった。一日に6回、鼻から点滴を入るのだ。車椅子にも乗ることができず、終日寝たままで過ごしている。寝返りもうてない。だから二時間ごとに体位を変えて、床ずれを防止する。おむつも取り替える。ひとつひとつはちっとも難儀ではないけれど、それを間断なく続けなきゃいけないのが難儀である。
しかしあの様子だと今年もつかどうかという段に来ているように見受けられる。本人の死にたい願望もいよいよMAXのようだし、ならばすっぱり逝かせてあげたい、家族としても死ぬのか死なないのかさあDOTCH、という宙ぶらりんの状態は心労が募る、と思ったところでこればっかりはどうしようもないので黙って見守るだけだ。
私はドライな人間なので考えても仕方のないことは考えないのだけれど、母はずるずると引きずられて他のことが手に着かず、気の毒である。基本的に私より優しいと言えるのだけれど、そういうのは上手く切り替えていかないとクラッシュしてしまうので一週間ほど宮崎に行ってくればいいという話をした。
何事もそうだが、大変なことを大変と思ってしまうと結局のところ損をするので、おほほ、こんなこと鼻くそほじりながらでもやれますのよん、と強気に攻めるほうがいい。そしていっぱい笑ったほうがいい。そうするうちに本当にへっちゃらになるのだから不思議である。
投稿者 shiori : 11:12