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2006年09月06日

日記: ball and chain

 今日は歯医者に行って歯石を取ってもらった。剥きたてのゆで卵のような歯になった。歯科衛生士の言うには、30を過ぎると皆多かれ少なかれ歯周病を患っていて、その進行を食い止めるには熱心に歯を磨く以外ほうはないそうだ。歯と歯ぐきの隙間に針を刺して4mm以上刺さる場所は危険なんですよ、という説明を聞きながら、されるがままにぶすぶすと針を刺された。嫌になるほど痛かった。三カ所ほどデンジャラスゾーンがあるけれど、まあ問題ないでしょう、とのこと。大ちゃんは歯周病という言葉に恐れおののいたのか、帰宅すると、歯を取り出して洗っているのではないかと思うほど長い時間をかけてブラッシュアップしていた。続けることが大事マンブラザーズ。
 ロフトで結婚指輪を買った。¥7,000だった。日常的に身につけるつもりがないのでそういった廉価品で済ますのだけれど、実のところ指輪をしないわけではなく、結婚指輪はしたくありませんという歪曲した事情なのだけれど、電車で見かける彼や彼女はそもそも何のためにつけているのだろう(少なくとも私の周りでしている人はいない)。
 結婚したのが嬉しくって嬉しくってするならそれはめでたいことだけれど、まあ結婚3年目にしてそんな人がいるとは思えないし、本人同士の約束のしるしならばもっと密やかに奥ゆかしく、何もあんなに目立つところにつけることはないでしょう、足の指だっていいじゃないですか。あるいは「私、結婚しています」と不特定多数に知らせたいということなのかもしれない。でもはっきり言って、そんなこと教えて頂かなくても結構である。あなたが結婚していようがいまいが、心底どっちでも構わないのである。これから一緒に生きていこうと約束するのが結婚なのであって、そういう相手に巡り会えたことは幸運なのだけれど、そんな個人的なことをよく知りもしない人に知らせなくてもいいじゃないですか。
 おそらくだけれど、世の中にはそういうふうに考える人間が少ないのだろう。既婚/未婚の区別は私の想像する以上に社会的に重要なファクターであり、既婚であることによって勝ち得るものがあるということだろう。となれば、結婚しているほうが偉いという話に必ずなるわけで、いきおい結婚できない人などというけったいな言葉が横行するのである。阿呆臭いのである。時折見かける車のシール「赤ちゃんが乗っています」と一緒で、それがどうしたというか、守るべきものがいるなどという大義をふりかざして、人に何かをしてもらおうとする魂胆がどうも好かないのだなあ。だいたいあんなball and chainを指にはめてたらモテなくなると思うのだけれど。

投稿者 shiori : 10:29

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