2006年05月04日
日記: 再会
実のところ腹を立てているのは私だけで、相手はこちらのほとぼりが冷めるのをじっと待っている、必ず冷めると信じてずっと待っている、そのことは十分わかっていたのだけれどそれって傲慢でじゃないか、私のことが好きならば待つのではなく彼ら自身が変わってこちらに向かってくればいいじゃないかと釈然とせずに過ごしていたけれど、彼らはきっと死ぬまで変わらない変われない、私に対する愛情も変わらない変われない、この世にはそういう関係もあるのだ、と思えるようになるには三年という月日がかかった。今日、一緒に食卓を囲むことができて本当に嬉しかった。目黒川沿いの「LA LUNA ROSSA」という伊料理店、スプマンテで乾杯して季節の食材を味わいながら高級葡萄酒を二本飲み干す。美味。会計はすべて彼らが支払った。私はかれこれ生きてきたんだな、としみじみ思う。どうしようもないものを前にして観念する瞬間。
投稿者 shiori : 22:30