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2006年04月07日

日記: 観念して

レコーディングが突然キャンセルになり一日暇になったのでならば自室の荷物を段ボール詰めしよっかなあどうしよっかなあ面倒くさいわあ、だってこの書籍の山もれなく肉厚の埃つき、げほげほ、やっぱりもう少しあとにしましょうよと先延ばしにすること一ヶ月、あまりにも私が引っ越してくる気配がないもんだから先方からは結婚詐欺疑惑まで浮上している始末、よし、今日こそは観念して段ボール、と思い立ったらあたくし早いんでございますのよおほほ、都合30箱をぱたこんぱたこん積み上げた。うち8割は本、うち5割は未読、うち1割は出所不明、筒井康隆『文学部唯野教授』だとか西原っちの『恨ミシュラン』だとか、一人っ子だし同棲経験もないからきっと私が買ったのだろう、本棚をシャッフルしたおかげでしばらくは楽しめそうで嬉しいが果たしてあの狭い家にこんだけの荷物が収納可能なのだろうか、箱山をねめつけては天を仰ぐ。騒々しいので何事ぞやという顔で現れた祖母、片付けられた部屋を見て「しおりさん、どこへ行ってしまうの」と目を丸くした。事ある度に説明しているがなかなか理解できないようで「いつ戻る?すぐ戻る?」と口をへの字に曲げて幼児のよう、なんというか、ちょっぴりじんとする。

投稿者 shiori : 11:42

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