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2006年03月23日

日記: アマゾンで買いもの

・『ワイン好きの食卓』有元葉子

NHKの「きょうの料理」を見るにつけこの人の料理は好みかもしれぬと思っていたところ高校の先輩だということが判明、やたらワインワインゆうところにも共感を覚えて購入した一冊。私でも作れるざっくりした料理多し、ワインに合う和食なども載っていてなかなかよい。私の卒業した高校というのが良くも悪くも癖のある校風で、卒業生と聞くとはっは〜んほっほ〜んと独特のシンパシーとアンティパシーを覚えていたのだけれど、年月が経るうちに後者のほうは薄れる傾向にあり、私も年をとったというかやはり凡庸な人間であることよ。ちなみに同級生にはアナウンサーの膳場貴子さん(NHK)、馬場典子さん(NTV)、漫画家の辛酸なめ子さんなど、テレビや雑誌で見かけるとやはり「あ」と思う。

・『猫にかまけて』町田康

ずっと読みたくてでもなぜか品切れでようやく読む。彼の書く文章はいつでも私の心象風景とかなり近いものを描き出していて、初めて読んだ時には感動と同時に恐怖を覚えた。というのもこのまま読み漁れば必ず引っ張られて町田もどきの文章しか書けなくなってしまうと感じたからでそれは嫌、こんなお遊びのような日記なんだからどうでもよいでしょうと呆れる人もあるだろう、でもやはり何事につけても人の真似は嫌なのであって、ならばオリジナリティーとかいううさん臭いものを会得しなくてはいけない、一音聴いただけであいつのギターだと言わしめねばならぬのじゃ、ぬおっ、とまあそういうごりごりの話は脇に置いておくとしてとにかく、町田さんの本は意識的に遠ざけているのだけれど、この本は表紙の猫がめんこくてめんこくて、つい。ゲンゾーという名の猫の顔が最高、見る度に声を上げて笑ってしまう。猫が死ぬ場面では彼の筆致も乱れて、そこがまたぐっとくる。

・『TRY!』JOHN MAYER TRIO

これぞまさに男子ギター。男ではなく、男子である。ジミヘンのカバーなんかを聴いていると、覚えのあるマグマが胸にぐわっと湧いて来る。ドラムのSTEVE JORDANも素晴らしくて、バラードの佳境で不覚にもうるっときてしまう。すっかり忘れていたけれど、そもそも3ピースというバンド編成にはひとかどの思いがあって初めて買ったベースはSG、ジャック・ブルースが好きだったのだ。当時の自分が何を考えていたのか、わかるようでわからない、嘘、わかっているけれどわからない振りをしたいだけ。

投稿者 shiori : 10:58

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