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2006年03月01日

日記: 薩摩入り

朝から土砂降り、両手に二個ずつ荷物を抱えてぐしょ濡れながら宮崎駅へ、日豊本線に乗って鹿児島中央駅まで。はあ、鹿児島は都会じゃのう、俄然うきうきするところをみるとやはり私は都会っ子なのだなあ、県民交流センターへ向かい明日のライブリハーサル、能楽堂のセットなんかも備わっている小綺麗でおニュウなホールである。バンドの皆さんと近況を報告し合いつつ5時間ほどリハ、今回はPAが上手なうえに親切、おかげで気持ちよく歌うことができる。ポップスはロックと違って勢い一発というわけにもいかないので大変ありがたいことだ。相棒のSちゃんと綿密な打ち合わせ。その後「吾愛人(わかな)」という鹿児島郷土料理の店にて黒豚しゃぶしゃぶを食す。作法としては湯がく汁にそもそも味が付いている場合と単なる出し汁で湯がいたのちポン酢で頂く場合があるのだけれど今回は前者、どちらがよいかというのは相当重要な問題でその場にいる限りto be or not to be といった趣きあり。8人編成、となかなかの大所帯バンドに加えマネージャーやらイベンターやら何やら、全員でわあわあ言っているうちに桃色の肉皿とジョッキが次々と片付けられて、まあ一体幾らかかるのかしら、しかしそれは私の関するところではなく、ライブをきちんと遂行できるよう煙草や酒を控えるのが私の役目、というのもなんだか本当に仕事なのだなあとつくづく。ホテルに戻って大江健三郎『セヴンティーン』、激烈なショックを受けて深夜まで目が冴え冴え。

投稿者 shiori : 09:33

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