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2005年11月01日

日記: 11/1

思わず顔もほころぶような上天気に誘われて、浅草に洋服を買いに行く。
知り合いの経営する店なのでまけにまけてもらえるのがよい。着るのに少し勇気のいるのとか、同じようなものを持っていた気のするのとかを買った。あまりにも安いとたいして欲しくないものまで買って、結局着なかったりして、そういうのをシビアにいけばよいのにいざとなるとどうでもよくなってしまう。これはもう不治の病のようなものだと思う。
料理を作っていてもそうだ。調味料を入れる段になって細かい調整が面倒になってやっつけてしまう。だから私の料理はあまり美味しくない。あなたとどうこうなりたいわけじゃないんですけど、という男性とへちゃもちゃ言っているうちにこれまたどうでもよくなって・・・こともある。だから不快な思い出をかかえることになる。
その程度で済んでいるうちはいいけれど「どうでもよくなっちゃった、死のうかな」などと思う可能性がないわけではないところがこの病の恐ろしいところだ。一見平穏無事な日常でも、実はそこらかしこに暗澹たる穴ぼこが空いていて、いつ落ちても不思議はない。(村上春樹はそのあたりのそら恐ろしさを描くのがとても上手な作家だと思う)だから逆に言えば、どうでもよくならずに生きるのはずいぶん疲れる作業なのだと思う。
例えば、
安物買いの銭失い、と戒めて財布の紐をきつく締め、何度も味見を重ねて適確な調味料を投入、いつも心に貞操帯を!、僕は絶対に死にましぇ〜ん・・・
なんてのは想像するだけでしんどくて窮屈、どうでもよくなってもどうでもいいんじゃないの、というのがどうでもよくなった私の結論。
その後、銀座三越で道草、JOHANで買った明太子フランスパンが美味。

投稿者 shiori : 11:14

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