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2005年08月27日

日記: 8/27

自宅マンションの前に救急車が止まっていたので、もしや?と思ったら、やはりそうであった。慌てて家に戻ると、ぐったりした祖母がストレッチャーで運ばれている。母と一緒に救急車に飛び乗った。
なんでも便器に座ったまま意識を失って冷たくなっていたらしい。嘔吐もしたらしく洋服に赤身を帯びた大きめの物体が飛び散っている。お昼何食べたの?と聞いたら「キムチ炒飯大盛り」とのこと、老人の場合、食欲に咀嚼スピードが追いつかないから食品が丸まま胃に残っているのだった。
もはやこれまでか、と最初は緊迫した雰囲気だったが、祖母は救急車の中で意識を取り戻して事なきを得た。救急隊員の話によれば、排便中に意識を失う老人は多いそうだ。うんちのあった場所にど〜っと血が流れ込んで、頭が貧血になるらしい。
「嘔吐している場合は気道確保が最優先です、心臓が止まった場合には心臓マッサージ、人工呼吸をしてください」と言われたが、できる自信は全くない。そんな不安な表情を察して救急隊員は「とにかく119番です、こちらが電話できちんと指示を出しますから」と付け加えた。
おそらく何でもないとは思うが一応調べようということで、横浜労災病院へ。ここの救急待合は何度来たことだろうか。
3時間後検査が終わり、祖母は何の異常もなく家に帰れることになった。驚くべきことに4月に脳出血した部分も血痕が消えたそうだ。祖母はなぜここにいるのかわからない様子なので「うんちしながら失神したの」と教えてあげると絶句していた。何も覚えていないそうで幸せなことである。

あのフォルムで死んだらお葬式どうしようと焦った、と母が言ったので死に顔について話し合った。
「この前くも膜下出血で亡くなった人のお葬式に行ったら、発見が遅かったみたいでこ〜んな顔しててえぐかった」
と母がムンクの叫びのような顔をする。そりゃまずいね、と相槌を打ったら「そう、こ〜んな顔」と何度も繰り返すので笑いが止まらなくなった。
漫画家の蛭子能収さんは人の死に顔を見たら百発百中笑ってしまう癖があり、葬式は出入禁止になってしまったという話を聞いたが、気持ちはちょっとわかる。悲惨と笑いは紙一重なのだ。
父もそんなに親しくない人の死に顔は絶対に見ないし、自分の死に顔も会社の人なんかに見られたくないので密葬を頼む、渥美清みたいに、と遺言めいたことを言った。渥美清てのが意味不明だが、とにかくうんちをしながら昇天するのはまずいので、祖母の見張りを強化することで合意した。

フリーダム同期、美帆さんの結婚式二次会。
ボーリングが好きとかでうちの近所のボーリング場によく来ていると聞いた。何号サイズの玉を投げているのか気になったが、美帆も忙しそうで聞きそびれてしまった。引き出物にボーリングのピンの形をした500円玉貯金箱を頂いたが、どんなに機嫌がよくても貯金はしないので別の用途を思案中。米粒を入れてシェイカーとか。
最後に美帆がだんなさんをお姫さま抱っこしたのがよかった。ボーリング玉のようにまん丸な赤子をうんとたくさん産んでください、末永くお幸せに。

投稿者 shiori : 11:55

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