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2005年08月24日

日記: 8/24

吾妻ひでお『失踪日記』を読む。
失踪して路上生活を送ったりアル中になって施設に入ったりなかなか大変なのだけれど、それが荒唐無稽なわけでもなく奇妙なまでに淡々としているので、読んでいてそら恐ろしくなった。ほんのささいなきっかけで歯車は狂ってしまうのだ。それでも吾妻さんの場合ぎりぎりのところでずぶとくてあつかましいので爽快感があってよい。すべて実話だそうだがその語り口が孤高なまでにニュートラル、つまり倫理観や感情論に流されずに書いている。妻や子供もありながら度重なる失踪にアル中、とくればものを思わないはずがないのに、そういうウェットな部分はきちんと取り除くところがすごい。やはりプロの漫画家なのだなあ。

渋谷のDUO MUSIC EXCHANGEにてライブ。
ジャミロクワイの人が関わっているようで壁には型抜きのマーク(角のついた)がたくさん貼ってあった。本人がマークを入れたいと言ったのか、入れさせてくれと店が頼んだのか、いずれにしても必要ないです。
今日はミックとイアン(かなり仮名)が観にきてくれて、航志くんはヴィヴラートに逃げずに勝負するところが偉い、コーラスも上手だったねと誉めてくれた。テンションコードのハーモニーとか隣接和音なんかを歌っているので連れの女子とは運命共同体、顔を見合わせて喜び合った。
ミックの話によるとライブ中眠りこけていたらしいのだが、そんなことは棚に上げていっちょこまえに評論をするイアン。それこそ彼の真骨頂、読んだことがないのに大江健三郎について激論を戦わせたという逸話の持ち主なのだ。
打ち上げは台湾料理屋、ミックとイアンも一緒に紹興酒を頂く。
帰りがけにマイケルさんとお別れのハグをしたら、息子(10)が「いけないよ、パパ」という最高にキュートな表情でマイケルさんのシャツの裾を引っ張ったので一同爆笑だった。次回のライブまでまたしばしのお別れなので、ちょびっと淋しい。
イアンは家人が留守なので遊びにおいでに誘ってくれたので、ミックと二人でお邪魔することにする。気のおけない三人でギネスを飲みながらあれこれ会話。スライ&ザファミリースートンを久々に聴いた。

投稿者 shiori : 12:02

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