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2005年08月12日

日記: 8/12

世界のビールが置いてある店へ。
薄暗い店内には所狭しとビア樽とグラスが並べられ、ハイネケンなんかの電飾が光り小さい音でブルースのかかる類い、アイリッシュパブのようなざっくり感を真似しようとしているんだろうが、なんというか薄汚い仕上がりだよなあ、でもひどく喉が乾いていたので気にせずに入店した。
1、ステラ・アルトワ(ベルギー)
2、ヒューガルデン ホワイト(ベルギー)
3、バスペールエール(イングランド)
昨今人気のギネスに代表される黒ビールはちょっとばかり苦すぎて残念ながら好みに合わず、オーソドクス→白ビール→黒寄り、を選んだ。
普段はキリンラガーかサッポロ黒ラベルを愛飲しているが、日本のビールは香りが貧弱な代わりに炭酸がきつく喉越しもよいので一口目が気絶するほど美味しい。しかしそれ以降は当初の感動も薄れ、二杯飲むとそろそろ違う酒を飲むかと思い始める。
一方、ベルギービールは香りが豊かでコクがあるが炭酸は弱く後味がかなり尾を引く。だから一口目はさほど感動しないし、ものによっては眉をひそめたりもするが、飲むうちにじわじわと美味しさが浸透してくる。それにくわえてミックスナッツなんかがあれば食べ物要らずな飲み物だ。スムージーやすまし汁みたいに食べ物と飲み物を兼ねた側面があるのだと思う。焼肉といえばビールだけれど、ベルギービールはちょっといただけないですね。
一口にビールといっても全く別の飲み物、ただ国産であれ欧州産であれ、あまり食べずにじゃんじゃん流し込むと古今東西最強の二日酔いを招くので(経験済み)今日は賢くも3杯でお開きにした。

実は出かけに気に入っていたパスケースを紛失したことに気づき、ど〜んと落ち込んでいた。部屋と鞄をひっく返して探しても見つからない。この地球上には必ずあるはずなのに、その場所がわからない。どうして私の持ち物ははらはらと切なく消えていくのだろう。
赤い皮のパスケース(一万円もしたイタリー製)の中には、パスネット3000円分、suica3000円分、現金3000円、数枚の名刺(もちろん他人の)、気付け薬と思い出少々。もし見かけたら下記まで連絡ください、謝礼ははずみます。
と電柱ごとに貼紙をしたいほど口惜しかった。
無性に腹が立ってパスネット1000円を全種類(5)を衝動買いしたが(意味不明)おさまらず、ビール3杯でようやく無方向な怒りも鎮火したのだった。形あるものはなくなりますねえと鷹揚な気分になり、心穏やかに床につくことができた。ビール万歳。

投稿者 shiori : 12:10

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