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2005年07月06日

日記: 7/6

親知らずの抜糸のため病院へ。
寅さんのように四角く腫れて黄ばんだ頬もすっかり元通りになり、痛みもほぼおさまった。体内の異物がとれてすっきりした感じがする。ついでに肩凝りとかも直ればいいのにと欲をかいているのだが、そうは問屋が卸すだろうか?
しかし病院というのは実に色んな形状の人が集合していてどきどきする。会計待ちをしているとき、前の人はせむしで右隣の人は両足がなくて左隣の人は顔が真っ黒だった(おそらく肝臓病)。申し訳ないけれど、やはり目が釘付けになってしまう。彼らはこうやって会う人全員の「ぎくっ」と「じろじろ」を背負わなきゃいけないのだから、難病指定の医療保険とか障害者年金とかをじゃんじゃんもらって当然だと思った。五体不満足なうえに貧困にあえぐだなんて、ふて寝ならぬふて死ししてしまいそうだ。
社会の成熟度は弱者に対するサポートシステムの優劣によって測れるそうだが、日本はまだまだだ。アメリカという国は悪いところやキモいところがたくさんあるけれど、その点に関しては本当にすごいなと感心する。
実情は知らないけれど、映画や本で見受ける限り弱者に対する姿勢がずいぶんナチュラルだ。たとえば『ギルバート・グレイプ』(ジュリエット・ルイスっていい女優だと思うんだけど、最近見かけませんね)みたいな嫌味のない障害者ものの映画は日本にはまだしばらく作れないと思う。(いしだ壱成もがんばってたけど生まれ変わってもディカプリオには追いつけないだろう、あのドラマの題名は何でしたっけ?野島しんじの)
アメリカは建国以来色んな差別や格差と戦ってきた経験がモノをいっているのだか、あるいは黒人とかヒスパニックとかアル中とかジャンキーとかエイズとか肥満とか兵役逃れとか被差別因子がてんこ盛りで、誰もがどれかに当てはまってしまい差別が自然淘汰されているのかもしれないですねえ。
そんなことを思いつつ、会計待ちの30分を過ごした。
夜は昨日のリベンジと称して祖母の好物のカレーを用意したら、辛すぎたようで2口食べて残していた。傷つきました。「ババア、おら、食え」とかもやはり言えず、しょんぼりして夜半まで過ごした。

投稿者 shiori : 13:44

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