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2005年07月23日

日記: 7/23

地震が起きたときにはパソコンを触っていたので、発作的に保存ボタンとシャットダウンボタンをクリックしてパソコンを抱きかかえようとした私・・・自分がパソコンに保存してあるものをどれくらい大切に思っているのかがわかった。ビデオテープがばらばら落下したり、CDが全体的に前のめりになったり、丹下段平のフィギュアが床に転げたりしたが(よく転げて苛々する)、それ以外は無事だったと思いきや、天井裏の配線がおかしくなったのか私の部屋の電灯がつかなくなってしまった。でも応急処置でなんとかなってしまったので、抜本的な工事はずるずると先延ばししそうな予感。業者さんとのやり取りって面倒で嫌いだ。それに謎の価格設定。むこうの言い値を暴力的に払わされている気がする。そういうのを思うとブルーになる。そういうことも含めてわりと大きな地震だった。
エレベーターが5万基も止まった、というニュースを聞いて恐れおののいた。高層ビルの階と階の間に数時間閉じ込められた人もいるらしい。私は強度の高所恐怖と閉所恐怖(おまけにスピード恐怖、兎角にこの世は生きにくい)なので、もし自分だったらと想像するだけで気が遠くなる。普段からよほどのことがない限り高層ビルには上がらないし満員のエレベーターにも乗らないが、ふとした隙をつかれるともわからないので今後はいっさいエレベーターを使用しないことにした。
と声高に宣言したら「へ〜、ご苦労さん」と興味なさそうにあしらわれたが、私、本気です。

とはいえ大地震が来ちゃったらまあ仕方ないよなと観念しているところもある。おそらく多くの日本人がそうなんじゃないかと思うんだけど、欧米人からみるとそれは信じがたい光景のようだ。
「どうして大地震が起こるかもしれないような恐ろしい場所に住み続けるんだ?なぜ今すぐ引っ越さないのか?」
実際先日の津波におびえてあのあたりを引き払った欧米人は多いということだ。
その気持ちもわからないではないが、結局どんなに逃げ回ったところで逃げ切れるわけではない。地震は避けたがテロが起きるかもしれないし、竜巻きはやり過ごしたが肝臓がんにかかり、リストラは回避したものの妻には恋人がいたり、家庭内暴力は治まったが白アリが大発生したり、飛行機は墜落しなかったが勃起不全になったりするかもしれない。不幸と恐怖は常に想像の外からやって来るのだ。
だからこそどこかで観念しなければ生きていけないのだが、どのあたりで諦めるのかという感覚は個人というよりは民族性に依拠するような気がする。その土地の気候風土、歩んできた歴史によって変わるだろうし、日本みたいに災害は多いわ鎖国はするわ原爆は落とされるわ、特有のメンタリティーが形成されて当然でフランス人のそれと異なったとてなんの不思議もない。あちらが「なぜ引っ越さないのかわからない」ように、こちらも津波を理由に引っ越すのはよくわからない。
そのような断絶感ひとつとってみても、民族間の相互理解というのはなかなか難しい問題ですね。生死に対する執着やこだわり方となるとなおさら。という話を始めると長くなるので

夕方からサイクリングがてら買い物へ行く。
サッカーの試合と横浜アリーナのイベントが重なると、新横浜の人口は10倍以上にふくれ上がり大混雑になる。客層、男女比率、ファッション、萌え具合からアリーナのイベントを予想するのが楽しいのだが、今日はktmの文字が書かれたシャツをたくさん見かけたがわからず、わざわざ入口を見に行くとケツメイシだった。ああ菊間さんと酒を飲んでた、という枕詞も本人たちは不服だろうが、残念ながらそれ以上の情報は持ち合わせていない。音楽も聞いたことがないのだが、キッズたちをあれだけたくさん集めるのだから魅力のある人たちなんだろう。
成城石井でベーコンブロックと枝豆と鰻とチーズとトマトを買って帰る。おつまみ中心の手抜き夕食でビールやワインなど。

投稿者 shiori : 13:34

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