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2005年06月09日

日記: 6/9

夕方近所の本屋に行って、何買おうかなと物色していたら
16才の制服男子2人組の会話が耳に飛びこんできた。
二人は本棚を一緒に眺めながら、のろのろ横移動している。
「俺さあ、バスケやる前は読書にはまってたんだよねえ」
「どんなの読んでたの?」
「ハリー・ポッターは全部読んだ」
「ああ、あれ、おもしろいよね。一気にダ〜みたいな。他には?」
「あと村上春樹も全部読んだ」
「へ〜、読んだことない。おもしろいの?」
「おもしろいよ、けっこうエロいし」
「え、まじ?エロいの?」
「ノルウェイの森とか世界のなんとかとか。村上龍もかなりエロいよ」
「え、まじ?エロいの?」
「村上春樹より荒々しい感じでさ」
「へ〜、読んでみようかな〜」
そして二人組はさわやかに去っていった・・・
なかなか含蓄のある会話だと感動する。
おねえさんも入れてほしかった、けっこう趣味も合うし。

・バスケと読書は両立しないと言い切る潔さ
本来読書は時間を要する作業なので、忙しい場合はできなくて当然。それなのに、多くの人の「本は読まなくてはいけない、馬鹿になるから」という強迫観念をうまく利用されて、最近は短時間で読める(学んだ気になれる)アホみたいな本ばかり量産されている気がする。本なんて読まなきゃ読まないでいいのに。好みですよそんなの

・おもしろい小説=エロい小説

少年たちのいう「エロい」はおそらく直接的な性描写があるか否かということ。「シゲルはその晩キョウコを抱いた」という事後報告スタイルではなく「シゲルはキョウコの脚を持ち上げ、ゆっくりと彼女の中に入っていった」という実況中継スタイルが求められているのだろう。
本当は全部言わない方がエロいのよ、と教えてあげたかった。

・ベストセラー作家はすごい

ハリー・ポッターと同列に挙げられるのもすごいけど
こんなに幅広い世代から支持されるなんて
というか、そうでないとベストセラー作家にはならないのですねえ

屋久島の稀少焼酎「三岳」が900円で売られていたので慌てて買う。その他にも稀少焼酎が破格の(というか本来の)値段で売られていたが、お一人様一本だったので、週末にまた行こうと思う。
内田春菊『物陰に足拍子』(全4巻)を読む。
凄みのある漫画だった。この人の本は嘘やごまかしがなくていい。孤独な感じや面倒くさい感じがじんじんと伝わって、読了後少しぼうっとしてしまった。

投稿者 shiori : 14:19

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