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2005年06月10日

日記: 6/10

午前中も早い時間から雨が降り出した。
梅雨は洗濯が滞って仕方ない。乾燥機がないので、家のあらゆるところにシーツとかバスタオル(おもらしグッズ)がかかっていて、眺めるだけで憂鬱になる。母は腰を痛めてずっと寝ているし、祖母はベッドでころころしているし、なんだかホスピスみたいな家だ。
ここのところ作業の合間をぬって『絶対毎日スエイ日記』という本を読んでいる。厚さ10cmの二段組という膨大な文字数。日記だし一気に読む必要もないので、もそもそ読んでいる。
末井さんは白夜書房の編集長で、美子ちゃんのだんなで、女装が好きで、お母さんが昔、隣の家の若い男とダイナマイト心中をしたところの人だ。美子ちゃんは写真家で、だんなの坪内祐三さん(物書き)と別れて末井さんと一緒になり、その三角関係の模様を『たまもの』という写真集にして発表した。
末井さんの日記は何がどうというわけではないが魅力的だ。すけべえ心がないところがいい。あらゆるものに差別とか偏見がない。そのことを得意がっていないところもいい。日常の奥に彼岸がうっすら透けて見えるような、不思議な味わいがあると思う。
(現在も日記を毎日更新中)
http://www.sundial.co.jp/cgi-bin/byakuya/suei/read.cgi

夕方出かけようとしたら、ミックが足を滑らせてマンションの階段を5段も転げ落ちてしまった。腰を強打した挙句、右腕から血がしたたり落ちている。顔を近付けると、肉がざっくりえぐれていて骨が見えていた。思わず肉片を探したほど大きい傷だった。心臓がばくばくした。ミックも激痛のあまり顔面蒼白になっている。
慌てて近所の病院に行き処置をしてもらう。骨には異常なかったが、数針縫う羽目になった。
ミックが転んで怪我をするなんて、その瞬間までまったく想像もしていなかった。事故は本当に突然起こるものだと身をもって学んだ。防ぎようがあると言えばないこともないが、基本的には無力だと思う。人生には黙って受け入れるしかないことがわりとたくさんある。
渋谷に向かう。今日は三輪さんの送別会。渡米して弁護士資格をバージョンアップするとのことだった。
みんなにこのページを読んでると伝えられて気をよくする。真矢みきに似ていると言われてさらに気をよくするが、ちょっと嘘だなと思った。
うっかり深酒をして、家に着いたら午前3時半。

投稿者 shiori : 14:18

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