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2005年06月27日

日記: 6/27

YAWARAちゃんのキラキラした笑顔の話ついでになぜだか禅智内供の鼻の話になって『鼻』はどんな小説だったかしらと読みたくなって、深夜に本棚をもそもそ漁って読んでみたらものすごくおもしろくて驚いた。
鼻を茹でて踏むだとか、鼻を板で持ち上げてもらいながら飯を食うだとか、その板を腕白坊主が振り回して「鼻をいじられるんじゃねえぞ」と囃しながら犬をいたぶるだとか、ギャグセンスが卓越していてやっぱり芥川龍之介は偉大なのだった。
私は鼻が必要以上に大きくてへんちくりんだから、余計に反応しているのかもしれないが、目や耳のように2つあるわけでもなく、顔のまん中に鎮座ましましているといった風情、鼻はかなり特殊な器官だ。この話は、鼻だからこそ成立しているのだなあと納得した。
「おばあちゃん、私って鼻大きいねえ?」と試しに聞くと「太いけんど、顔も太いけん、かまやしない」と言われた。正しすぎて頭がくらくらした。
太陽がぎらぎらのここのところ、誇大妄想かもしれないが、そんなわけで鼻から焼けていく気がする。私は予想外に色白なので、こんがりというよりは赤焦げの方が的確だ。今も鼻だけがまだらに赤くて、いつもにもましてふくれているようで、なんというか、禅智内供が愛おしく感じる夕べである。

投稿者 shiori : 14:05

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